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2012/05/29

「新釈 走れメロス 他四篇/森見登美彦」 感想


新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)
(2009/10/15)
森見 登美彦

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大学に入学したからにはもりみーを読まなければ!…という訳でもりみーの本です。
「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」、「桜の森の満開の下」、「百物語」の五つの名作文学がもりみーによって現代版に書き換えられています。短編集ですが、掲載順に読んだほうがいいと思います。

感想は続きからどうぞ。


さてさて、「名作文学が現代の腐れ大学生版に書き換えられる!」というだけで心躍るものがありましたが、実際に読んでみてもちょーオモシロかったです。

私はこの「新釈」を読む前に、それぞれの原作を読んでみたのですが、原作と新釈、この二つの読後感には不思議と共通するものがあったと思います。登場人物みんな腐れ大学生なのにどうして…!?と思いましたが、大胆に書き換えながらも原作の大事なところは残しているからでしょうか。

また、短編形式になっているものの、お話は一貫しているので(時系列はバラバラですが…)、長編としても楽しめました。解説にも書いてありましたが。
他のもりみー作品でも見たことある!という登場人物もいっぱいいましたので、とても楽しめました。
特に私は詭弁論部員が好きなので、胸が熱くなりましたね!!!!!!!!はい。


では各短編ごとに。


・山月記
これを五つの短編の中で一番最初にもってくるというのがまた…いいね!
この話で天狗になってしまうことがわかる齋藤秀太郎氏はその後の四つの話でも結構な重要人物として出てくるので、出てくるたびにこの話を思い出して寂しくなってしまいました。
しかし、齋藤氏も小説を書くのをやめた訳ではないのでしょう。齋藤氏が書いたと思われる原稿を雨に濡れて読むことができなかったというのもまた、寂しいけど魅力的な終わり方だと思います。

・藪の中
こわいですねー。不気味というか。情景は綺麗なんですけれど。なにが正しくて、なにが間違っているのかが分からなくなりました。それとも全員正しいのでしょうか。うーん、脳みそ捩れます。
あと、あの、後輩の話し方に見覚えがあるのですが…あれー?

・走れメロス
桃色ブリーフ!詭弁論部!図書館警察!もうさいっこーですね!!!!
阿呆すぎて笑いまくりました。阿呆でもええじゃないか!
芽野と芹名の美しき友情ですね。お互いを信じることって美しいです。若いっていいですね。

・桜の森の満開の下
美しく幻想的で少し怖い、そんな話だと思いました。
私は、この話が一番原作と読後感が似ているな、と思いました。ストーリーはほとんど違うのですが。
美しくどこか恐ろしい女。うーん、切ないです。

・百物語
この話は、私の勉強不足でしょうが、どう解釈していいのかよくわからなかったです。ムツカシイ。
ですが、何が起こるんだろう、何が起こるんだろう…と話に引き込まれていきました。
鹿島さんとはなんだったのか。
今までの話の登場人物がたくさん出てきて愉快でした。いやー芹名好きだわー。



ではでは、こんな感じで。日本文学ムツカシイ!(日文専攻にあるまじき発言)
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